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働きやすいオフィスレイアウトのパターン5選!設計と改善のポイントをご紹介
オフィスレイアウトは従業員にとっての働きやすさに大きな影響があるのをご存じでしょうか。適切な設計をすることで業務の効率を上げることも、無駄なコストを抑えることも可能です。
オフィスの働きやすさを向上させることを目指してオフィスレイアウトを設計・改善するためのポイントをご紹介します。
▼目次
働きやすいオフィスの条件とは?
従業員にとって働きやすい環境を整えるのは企業として重要な取り組みです。
働きやすいオフィスを作り上げるにはオフィスレイアウトにこだわるのが効果的だという認識が高まってきました。
オフィスレイアウトを変更するだけで業務効率が改善し、従業員のモチベーションも向上することが知られています。
オフィスレイアウトの変更によって働きやすい環境を作り上げるためには、働きやすいオフィスの条件を理解することが大切です。
具体的によく挙げられているのは以下の4つのポイントです。
- 作業の内容に応じた空間が用意されている
- 業務に適した設備が使いやすい場所に配置されている
- 必要な部署間でのコミュニケーションを取りやすい
- メンバーの様子を見て取ることができる
つまり、設備や動線について機能性が重視されていて、空間として快適で過ごしやすく、安全で全体を見通せるのが重要です。
このような要件を現場に合わせて満たしたオフィスレイアウトに仕上げると魅力的なオフィスづくりができます。
代表的なオフィスレイアウトのパターン5選
代表的なオフィスレイアウトのパターンを5つご紹介します。
- 島型レイアウト
- 同向型レイアウト
- 背面型レイアウト
- フリーアドレス型レイアウト
- クラスター型レイアウト
1. 島型レイアウト
島型レイアウトはグループ単位でデスクを集めるオフィスレイアウトで、アイランド型とも呼ばれます。
同じグループのメンバーが互いに向き合っているのでコミュニケーションや共同作業をしやすいのが島型レイアウトの特長です。
2. 同向型レイアウト
同向型レイアウトはスクール式レイアウト、並列型レイアウトとも呼ばれるオフィスレイアウトです。
デスクをすべて同じ方向に向けて、従業員同士の目線が合わないようになっています。
同向型レイアウトは個人のプライバシーを確保しやすい一方で、上司を後方に配置することで全体状況を把握できる環境を整えられるのが特徴です。
3. 背面型レイアウト
背面型レイアウトはデスクを壁向きに配置して、従業員がお互いに背中を向ける形のオフィスレイアウトです。
背面型レイアウトは他の従業員を意識せずに働けるので個人作業に集中するのに適しているレイアウトです。
個人が独立して働きやすい環境を整えられる一方、後ろを向けばすぐに他のメンバーに声をかけられる点でも優れています。
4. フリーアドレス型レイアウト
フリーアドレス型レイアウトは従業員に固定のデスクを与えずに、自由に席を選んで臨機応変に働ける仕組みのオフィスレイアウトです。
フリーアドレス型レイアウトはグループ作業をするときにも個人作業をするときにも適した環境を自由に選べるメリットがあります。
5. クラスター型レイアウト
クラスター型レイアウトはデスクを互い違いに内向きに並べるタイプのオフィスレイアウトです。
クラスター型レイアウトは内向きで他の従業員と近い距離感を保ちながらも、個々の従業員の目の前には他の従業員がいない形になります。
プライバシーの確保をしつつ、業務に集中しやすい環境が整えられるのが特徴です。
オフィスレイアウトの設計・変更手順5ステップ
オフィスレイアウトを変更してオフィスの働きやすさの改善を目指すときには、全体を見通して計画的に進めるのが肝心です。
オフィスレイアウトを適切な形で設計できていなければ、変更しても大きな改善効果を得られないでしょう。
オフィスレイアウトを変更するときに重要なのは、目的を具体化して目標を定めてから作成を進めていくことです。
また、オフィスレイアウトの変更には典型的な手順があります。
オフィスレイアウトの改善をする上では、まず基本を踏襲して進めていくのが良いでしょう。
レイアウトを変更するときには部屋の大きさや位置関係、オフィス家具や設備の配置などのさまざまな要素を考えなければなりません。
どこから手を付ければ良いかがわからず、計画がいつまでも整わないこともあります。
ここではオフィスレイアウトの設計・変更手順をステップごとにまとめました。
- オフィスのコンセプト決定
- 執務室や会議室などの面積配分
- ゾーニング・動線計画
- オフィス家具の手配や廃棄
- LANケーブル・電話線などの配線準備
要点を端的に紹介していますので、計画を立てる際にはぜひ参考にしてください。
1. オフィスのコンセプト決定
オフィスレイアウトの設計を始めるときに大切なのはコンセプトです。何を目的にしてどのような結果をもたらすオフィスに仕上げるのかを綿密に検討しましょう。
コンセプトが明確になれば自然に必要な要素が厳選されていきます。具体的な設計に落とし込む前に全体目標を明確にして進めていくと、最終的に納得できるおしゃれなオフィスレイアウトになります。
2. 執務室や会議室などの面積配分
オフィス全体のレイアウトを考える際に重要なのが面積配分です。執務室や会議室、応接室などの部屋によって作業に必要なスペースの広さも、現場で働く従業員の数も異なります。
限られたオフィススペースを有効活用するためには、適切な寸法を考えることが大切です。現場での作業内容や必要な設備なども考慮し決定しましょう。
3. ゾーニング・動線計画
オフィスレイアウトの設計では部屋同士の位置関係も、部屋の中のデスクやオフィス家具の配置も考えます。
執務室や会議室などに必要な面積を考慮しつつ、連携を取りやすくて動線に無駄がないゾーニングをしましょう。
そして、さらに各部屋の中でもゾーニングや動線を意識してデスクなどの配置を決めます。オフィス全体の計画から始めて、だんだんと細かいところまで見て設計していくのが効率的です。
4. オフィス家具の手配や廃棄
部屋の内部までレイアウトを検討する段階に入ったときに特に重要になるのがオフィス家具やオフィス機器の選定です。
既存のものを継続して使用することもできますが、新しいデスクやチェア、棚やロッカーなどを用意した方が良いでしょう。
新しいオフィスに適しているサイズや仕様のオフィス家具を手配し、古いものは廃棄した方がさらに使いやすいオフィス環境ができます。
5. LANケーブル・電話線などの配線準備
オフィスレイアウトを設計する際にはインフラについても準備を進めることが必要です。インターネットを使用するためのLANケーブルの配線はオフィス家具の配置との関連性も大きいので並行して考えましょう。
電話線や電気配線などについても同様です。専門業者に依頼する必要があるときには早めに手配依頼をかけておいた方が良いでしょう。
オフィスレイアウトをぐっと良くするための4つのポイント
オフィスレイアウトを良い形に仕上げようと考えたときに、何が重要なのかが今一つイメージできないこともあります。
基本に従ってオフィスレイアウトの設計・変更の計画は立てられたとしても、本当にこのレイアウトで十分なのか、必要な要素はすべて揃っているのかが不安になることもあるでしょう。
より良いオフィス環境を整えるという視点でオフィスレイアウトにもう少し工夫をすると、従業員の満足度も高くなり、業務の効率も飛躍的に向上させられる可能性があります。
企業にかかわる誰もが「ぐっと良くなった」と思うようなオフィスレイアウトにするにはどのような要素を盛り込むと良いのでしょうか。
ここではデザインやオフィス家具などのさまざまな角度から、オフィスレイアウトのワンランクアップを目指すためのポイントをご紹介します。
- 企業ブランディングやコンセプトに合わせてレイアウトをデザイン
- リラックスできる色や素材を取り入れる
- ゾーニング・動線計画
- 執務エリアだけでなく、エントランスまでトータルで設計
4つのポイントを押さえておくだけでオフィスレイアウトはぐっと良くなるので、以下の観点を重視して設計を進めていきましょう。
1. 企業ブランディングやコンセプトに合わせてレイアウトをデザイン
オフィスレイアウトのコンセプトに合わせるのは重要なポイントです。
企業ブランディングも意識してコンセプト設計をして、レイアウトのデザインに落とし込むという流れで進めると効果が上がりやすくなります。
どのようなブランドとして成長していきたいのかをよく考えてコンセプトに盛り込みましょう。
動線設計や開放感の度合いなどにも大きな影響を与えるポイントなので、初期に検討しておくのが大切です。
2. リラックスできる色や素材を取り入れる
働きやすいオフィスにするためには快適さが必要になります。
必死に仕事をするためのスペースとしてオフィスを設計することもできますが、息抜きをしてストレスを減らせる環境にした方がトータルではパフォーマンスが向上するでしょう。
観葉植物を設置する、緑を重視したデザインの休憩スペースを設けるなど、リラックスできる環境を整備するのが大切なポイントです。
3. ゾーニング・動線計画
オフィスレイアウトの成功の可否を分けるポイントとしてゾーニング・動線計画があります。
執務室や会議室などの配置によって従業員の動線に大きな違いが生じるため、業務効率にも従業員のストレスにも影響する決定的なポイントです。
現場の従業員にヒアリングをして連携状況や業務中の動線について把握してから具体的な計画を立てるとオフィスレイアウトがぐっと良くなります。
4. 執務エリアだけでなく、エントランスまでトータルで設計
オフィスレイアウトの変更は業務効率の向上を大命題として考え、執務エリアにばかり力を注いでしまう傾向があります。
しかし、オフィスレイアウトはトータルで設計することが欠かせません。エントランスまでトータルで設計することで理想的なオフィス環境を整えられます。
従業員がエントランスで出入りしやすいだけでなく、顧客が訪問した際に応接室や会議室に誘導しやすい設計をするとビジネスの成功にもつながるでしょう。
おしゃれなオフィスレイアウトの事例3選
ここでは具体的に見事なオフィスレイアウトを作り上げて成功した事例を紹介します。おしゃれなオフィスレイアウトに仕上げたケースを3つ確認しておきましょう。
三井デザインテック株式会社
出典:三井デザインテック 本社オフィス | オフィスの事例 | 事例紹介 | 三井デザインテック株式会社
こちらは三井デザインテック株式会社の事例です。コンパクトにオフィスをまとめつつ、大小さまざまなテーブルを用意しています。
フリーアドレスにして業務効率を挙げつつ、「中心性・一体感」のコンセプトを重視して同じ空間で従業員が互いを意識しながら働けるようにしているのが特色です。
株式会社NTTデータ
出典:ネイチャー×サイエンス 相反する印象の2つを融合させたイノベーションオフィス|オフィスデザイン事例|ヴィス
こちらは株式会社NTTデータの事例です。カジュアルスタイルでフリーアドレスのオフィスレイアウトにしています。
コーポレートカラーを重視してブランディングも意識しつつ、木目調のスペースや観葉植物によってリラックスできるオフィス環境を整えているのが魅力的なポイントです。
株式会社グッドパッチ
出典:株式会社グッドパッチ / シリコンバレーのカルチャーを取り入れたオフィスデザイン / オフィスデザイン事例 WORK KIT
こちらは株式会社グッドパッチの事例です。シリコンバレーを思わせるハートフルでスタイリッシュなデザインに仕上げています。
ワークショップ開催のためのフリースペースの面積を広めに取り、オフィス家具は可動式にすることで柔軟にレイアウト変更をできるようにしています。
おしゃれなオフィスには必ずある〇〇
オフィスレイアウトの改善によっておしゃれなオフィスに仕上げられます。従業員の気分も一新されるので、高いモチベーションを持って働いてくれるでしょう。
デザインを進めるときにはトータル設計が重要ですが、最近のオフィスではエントランスに受付カウンターを設けていないケースが多いのをご存じでしょうか。
その代わりにiPadなどのタブレットを置いて受付にしていることが多くなっています。
例えばRECEPTIONISTという受付システムを導入すれば、受付を設置したり、内線電話の契約をして配置するよりも費用対効果が高いでしょう。
新型コロナウイルスの影響で受付に人がいるよりも、iPadで担当者に連絡を取れた方が良いという方も増えています。このような時世に対応できるようにエントランスも設計するのがおすすめです。
オフィスレイアウトを変更して働きがいのあるオフィスをつくろう
オフィスレイアウトは働きやすさに大きな影響を及ぼす重要な要素です。
従業員のモチベーションを上げ、業務効率の向上を推進する方法としてオフィスレイアウトの変更による改善をぜひ検討してみてください。
エントランスの改善によって顧客対応力も高まる点も考慮して設計を進めていきましょう。
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・リモートワーク環境が整わず、出社しなければいけない従業員がいる
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・来客対応がアナログなまま効率化できてない
・経団連が発表した「来訪者履歴」が自動で取れていない
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