メンションハラスメントとは何?調査レポートから見る背景と対策について

最近、LINEでも簡単に使えるようになったメンション機能。
業務で使うビジネスチャットを活用する上で、欠かせない機能ではないでしょうか?
 

メンション機能が一般的になっていくにつれて、「メンションによってプライベートの時間が侵害されている」等、不満を持っている方も多いようです。
 

チームのコラボレーションを促進し、働くを楽しくするツール「Backlog(バックログ)」「Cacoo(カクー)」「Typetalk(タイプトーク)」を運営する株式会社ヌーラボ(本社:福岡県福岡市、代表取締役:橋本 正徳、以下 ヌーラボ)は、

 

業務コミュニケーションツールにおける、通知に関するハラスメントを「メンションハラスメント」と定義し、

プロジェクト管理ツールの「Backlog」ユーザーを主な対象とした「メンションハラスメントに関する調査(以下、本調査)」”

 

を実施し、【Backlog総研/調査レポート】約75%が「メンションハラスメント」実感 — 通知ストレス解消には、受信側のコントロールが効果的(参考記事)にまとめています。
 

では、本調査の結果からメンションハラスメントをしない、されないためにどのような対策ができるのかについて検討していきましょう。
 

メンション機能とは?

そもそも、メンション機能とはどのような機能なのでしょうか?
簡単に説明していきます。
 

たとえば、LINEのメンション機能
 


参照:https://appllio.com/how-to-use-line-mention-group-talk-timeline
 


参照:https://appllio.com/how-to-use-line-mention-group-talk-timeline
 

「@」を入力後、メンバーの名前を選択すると、「メンションされました」と通知が来ます。
グループトーク等で特定のメンバーだけにお知らせしたい時に便利です。
 
 

ただ、「メンションによる通知があまりにも多い」ということでメンションハラスメントが謳われるようになってきました。
 

「メンションハラスメント」調査レポート

ここからは、本調査の結果を紹介していきます。
 

「仕事で用いているコミュニケーションツールで、通知に関連するストレスを感じたことがあるか」の結果

 

全回答者に対して「仕事で用いているコミュニケーションツールで、通知に関連するストレスを感じたことがあるか」を尋ねたところ、
 

ストレスを感じたことが「ある」と回答したのは、全体の74.5%にものぼったそうです。
 


参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000025423.html
 

次に、「ストレスを感じたことがある」と答えた74.5%の方を対象に、「具体的にどんな理由でストレスを感じたのか」あてはまるものを聞きました*。
 

上位5つを紹介します。
 

​・1. 受信側 / プライベートの時間に通知が来て、仕事モードになった / 347名 (56.6%)
・2. 受信側 / プライベートの時間に通知が来て、返信せざるを得なかった / 296名 (48.3%)
・3. 受信側 / あまり関係のない通知に時間が取られた / 284名 (46.3%)
・4. 受信側 / 集中したいときに集中が削がれた / 262名 (42.7%)
・5. 受信側 / 通知が多すぎて大事な通知を見逃した / 262名 (42.7%)

 

※回答は任意で、回答数に上限のない選択式。本設問の回答件数は613 件。
 
 

これらの結果を踏まえて、参考記事では以下のようにまとめています。
 

“この結果から、下記のことが言えます。
・送信側よりも受信側として、通知に関するストレスを感じる傾向にある
・なかでもストレスを感じやすいのは「プライベートの時間」に受け取った通知
・一方で、ほとんど全員がストレスを感じるような目立った回答は無い
・「ビジネスでどのツールを使うか」は問題でなく、通知機能の使われ方がストレスに影響する”

 

どれも、心当たりがあるのではないでしょうか。
やはり、メンションを送信するときには、相手の状況や立場になって考える必要がありそうです。
 

「メンションハラスメント」と聞いて思い出すエピソードの結果

 

つぎに、「メンションハラスメント」と聞いて思い出すエピソードを任意のフリー入力形式で収集しました。
 

「受信側」「送信側」「どちらも」に大別すると、送信側(9.5%)よりも受信側(70.9%)の方が圧倒的に多い結果となったそうです。
 

参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000025423.html
 

参考記事では「メンションハラスメント」に関する具体的なエピソードは6個に分類しています。
 

「受信側」が感じるハラスメント

 

<プライベートの時間なのに!>
土日祝日、長期休暇中も関係なくメンションや個別に連絡を取ってくる上長・同僚(マーケター・プランナー/25歳~29歳)

<通知相手(メンション先)は適切に>
関係者じゃないのにメンションが飛んできたり、当事者なのに、メンションがなかったり。(システムエンジニア(プログラマーを含む)/25歳~29歳)

<返信しなくて良いと言われても>
毎週日曜の14:00にメールを送ってくる上司がいた。休みだから返信しなくて良いといわれても、気になってしまった。(カスタマーサポート/40歳~44歳)

 
 

「送信側」が感じるハラスメント

 

<全員への通知の濫用>
何でも全員への通知にする人がいるので通知を切ってしまい、必要な通知を受けてもらえなくなる(ディレクター・マネージャー/45歳~49歳)

<受信側でコントロール派>
・終業後、休暇中にメッセージを送ってこないでくれと言われたが、終業後や休暇中に業務ツールを見ないでくれと思った。(システムエンジニア(プログラマーを含む)/30歳~34歳)

<通知の意味がない>
・お互いオンライン状態にもかかわらず、質問した内容についてのレスポンスがない(既読スルー状態)(システムエンジニア(プログラマーを含む)/25歳~29歳)

 

参考記事では、

“「通知に関するストレスを感じた経験」として当てはまる項目を選択式で収集した質問ではここまで大きな差が出なかったことから、
多くの「ハラスメント」同様、「メンションハラスメント」も「受けた方が色濃く覚えているもの」と定義することができると言えます。”

と結論づけています。
 

具体的なエピソードについても、「送信側が感じるハラスメント」より「受信側が感じるハラスメント」のほうが共感できたのではないでしょうか?
 

一方で、「送信側が感じるハラスメント」については、自分がやってしまっていないか、注意したいものです。
 

「休暇中にモバイル端末で受け取る通知について、ストレスを感じたことがあるかどうか」の結果<連絡手段別>

 

つぎに本調査では、休暇中にモバイル端末で受け取る通知について、ストレスを感じたことがあるかどうかを連絡手段ごとに尋ねました。
 

「メール」「業務ツール」「個人SNS」に分け、それぞれについて「ストレスを感じることがよくある」「たまにある」「あまりない」「まったくない」の選択式で回答を収集しました。*
 

参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000025423.html
 

*設問中の説明に、“「業務ツール」はBacklog、Slackなどの業務で用いるツール”、“「個人SNS」はLINE、Facebookメッセンジャー、Twitter、Instagramなどの個人SNS” と表記した。なお、すべての連絡手段について回答必須。
 

その結果、「よくある」「たまにある」の合計が最も高いのは「業務ツール」で、全体の59.2%の回答、また「メール」についても半数の50.7%の回答となりました。
 

参考記事では、「メール」よりも「業務ツール」の通知にストレスを感じやすいと結論づけています。
 

「通知に関するストレスを減らすため、受信側・送信側どちらが気をつけるのが効果的と思うか」の結果

 

本調査では、通知に関するストレスを減らすため、受信側・送信側どちらが気をつけるのが効果的と思うかについても尋ねました。
 

参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000025423.html

 
その結果、
 

どちらも気を付ける…363名(44.9%)
受信側が気を付ける…258名(31.9%)
送信側が気を付ける…140名(17.3%)
どちらも気を付けなくていい…47名(5.8%)

 

でした。
 

やはり、メンションハラスメントを減らすためには双方の思いやりが必要なようです。
 

メンションハラスメントをされない・しないための対策

以上、本調査からメンションハラスメントの実態について見てきました。
 

ここからは、メンションの受信側、送信側それぞれが感じるハラスメントの対処法について考えていきます。
 

メンションハラスメントの対策【機能編】

 

メンションハラスメントを感じている方は、まず通知設定を見直しましょう。
 

たとえば、Slackやチャットワーク、LINE WORKSには おやすみモード(一定の時間にしか通知を受けない)設定ができますし、
トークルームごとに通知を変更することも可能です。
 

自分が使いやすいよう、ストレスがたまらないように通知を細かく設定していきましょう。
 

Slackをご利用の方は

・Slack全体の通知設定を見直す21. Slack全体の通知設定を変更する
・チャンネルごとに通知を制限する22. チャンネルごとに通知設定を変更する
・おやすみモードを設定する23. おやすみモードを設定する
 

ことが可能です。

詳しくは、上記のリンクからチェックしてみてください!


LINE WORKSをご利用の方は

・トークルームごとに通知を制限する
・通知を一切受け取らない設定にする
・おやすみモードを設定する
 

ことが可能です。
 

詳しくは、
3.【トーク】通知設定を見直そう!をチェックしてみてください!


Chatworkをご利用の方は

・グループチャットごとに通知を制限する
・時間指定をして通知を受け取らない
・休日を自分で指定して通知を受け取らない
 

といった細かい設定が可能です。
 

詳しくは、
5:【トーク】通知が嫌だ!ミュート設定でチャットワークをコントロールせよ!をチェックしてみてください!

デスクトップ・スマホの通知設定について紹介しています。

ただ、メンションの「送信側が感じるハラスメント」も存在しました。
 

通知設定を変更するときにも

・自分宛のメンションは見落とさないような設定にしておく
・既読スルーにならないように、リアクションは取るようにする

 

など、相手の気持ちを考えた行動ができるといいですね!
 

メンションハラスメント対策【意識編】

 

 

送信側でメンションハラスメントを感じている方は、通知設定だけではなかなか対処できません。
 

メンションを送っても連絡がつかなかったり、自分のコメントに反応がなかったりと、メンションを送信する側のストレスも様々です。
 

メンションハラスメントを根本から解消するには、社内で今一度、ビジネスチャットのルールを確認する必要があるでしょう。
 

たとえば、

・業務時間以外はビジネスチャットを起動しないようにする(おやすみモードなど)
・全社員でコメントにはリアクションをするように心がける
・通知をオフにしてはならないトークルームを確認する

 

業務に合わせてトークルームを作成しているのですから、その用途に合わせたビジネスチャットの使い方をする必要があります。
 

今一度、ビジネスチャットの使い方について話し合ってみましょう。
 

おわりに

ここまで、ヌーラボの調査の結果からメンションハラスメントについて考えてきました。
 

やはり、そのなかでも、一番に対処しなければならないのは、参考記事にも書かれている通り
通知をオフにできない状況を強いられ、苦痛を感じてしまうことです。
 

このような状況を変えるには、関係者のなかでルールについて今一度確認する必要があります。
 

上手く使えば、作業効率化に寄与するビジネスチャットですので、ぜひ使いこなしていただきたいです。

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