マルチテナントとは?SaaSとの関係性やメリット・デメリットを解説!

マルチテナントは多くのSaaSに導入されている仕組みです。しかし中には、言葉に聞き覚えがなかったり意味をはっきり理解していなかったりする人もいるのではないでしょうか。
 
この記事では、マルチテナントについて知りたい人やシングルテナントとの違いを知りたい人に向けて、マルチテナントの仕組みやメリット・デメリットを解説します。
 
マルチテナントの仕組みを知り、シングルテナントとの違いやどういった場面での活用が有効なのか知ることができるので、ぜひ最後までご覧ください。
 



マルチテナント(アーキテクチャ)とは?

マルチテナント_アーキテクチャ_仕組み
 
マルチテナントとは、複数のユーザーが1つのサーバーやシステムを同時に利用する仕組みを指します
 
これはITだけでなく、雑居ビルやショッピングモールも同じ仕組みです。複数の店舗が同じ建物にあると、それぞれの環境整備などを行いやすく、また低コストで店舗運営ができます。
 
システムにおけるマルチテナントアーキテクチャは、複数のユーザーサービスを同じサーバーやシステムで運営・管理することでコストの削減が可能です
 
その用途は1つのサーバーで顧客管理をして、複数のブランド展開に活かすなど、幅広い方法が考えられます。
 

マルチテナントとシングルテナントの違いとは?

マルチテナント_シングルテナント_違い
 

マルチテナントとシングルテナントの違いは、あるサーバーやシステムを複数のユーザーが利用しているか単独で利用しているかです
 
マルチテナントでは、1つのサーバーに複数のユーザーが同居して、それぞれのサービスを提供したり、自社ブランドを管理したりします。この場合、サーバーやシステムを提供するプラットフォーマーが別にいることが多いです。
 
シングルテナントの場合、1つのサーバーやシステムを単独のユーザーが利用します。そのため、サーバーの管理からブランドの管理まで、すべてをそのユーザーが行っているのです。
 

  サーバー プラットフォーマー
マルチテナント 複数ユーザー 複数ユーザー
シングルテナント 単独ユーザー 単独ユーザー

 

マルチテナントとシングルテナントでは、ユーザーの数に違いがあり、それによって仕組みにも差が生まれます。
 

マルチテナントとSaaSの関係性

マルチテナント_SaaS_関係性
 
マルチテナントは多くのSaaSで採用されています。SaaSとは「Software as a Service」の略称で、ユーザーが必要な分だけサービスを提供する仕組みのことです。
 
ユーザーはインターネットを経由して提供される複数のサービスの中から、自分に合ったものを自由に選択します。また、その際にユーザーは、どれだけサービスを受けるかまで選択可能です。
 
多くのSaaSはインターネットを経由して、シングルシステム・マルチテナント方式でサービスを提供しています。
 

マルチテナントを採用するSaaSサービスの例

マルチテナントを採用するSaaSサービスの例には、プラットフォームやアプリケーション、ECサイトがあげられます
 
たとえばAmazonが提供する「AWS」や、Microsoftの「Azure」は、企業向けのクラウド型SaaSとして有名です。
 
また、Amazonだけでなく楽天市場やYahooショッピングなどのECサイトは、運営元がプラットフォームを提供し、多くの販売者や消費者がその中で取引を行うSaaSと言えます。
 
SaaSは企業のビジネス現場から生活に関わる身近なところまで浸透しているサービス形態であり、そのSaaSの多くがマルチテナント方式を採用しているのです。
 

マルチテナントのメリット

マルチテナント_採用_メリット
 

ここからはマルチテナント方式を採用するメリットを解説します。マルチテナント化のメリットは次の通りです。

  • 素早くシステムやソフトウェアを導入・利用できる
  • 費用や運用などのコスト負担が少ない

それぞれ以下で解説します。
 

素早くシステムやソフトウェアを導入・利用できる

マルチテナントのシステムやソフトウェアは、すでに構築されたものを利用できます。そのため、自社でサービスのためのシステムを構築する必要がありません。既存のものをそのまま利用するだけなので、すぐにサービス展開可能です
 
たとえばECサイトで自社商品を販売する場合、Amazonなど既存のECサイトを利用するのであれば、アカウント作成と出品のための手続きだけで販売を始められます。
 
しかし、ECサイトを1から構成するとなると、大きな負担がかかり導入までも時間が必要です。
 
マルチテナントのシステムは、シングルテナントと比較してシステムやソフトウェアの導入や対応を迅速に行えます。
 

費用や運用などのコスト負担が少ない

自社で1からシステムやソフトウェアを構築する場合、エンジニアなどの人件費をはじめ、多くの費用がかかります。
 
また、開発や導入のためのコストだけでなく、システムを開発したあとも保守・運用が必要であり、ランニングコストも多大です。
 
マルチテナントであれば、こうしたコストをアウトソーシングでき、金銭面だけでなく時間面のコストも少なく抑えられます。
 

マルチテナントのデメリット

マルチテナント_デメリット_解説
 
ここからはマルチテナントのデメリットを解説します。マルチテナントのデメリットは次の通りです。

  • 仕様やデザインなど自由度が低く、カスタマイズができない
  • セキュリティリスクが生じる

それぞれ以下で解説します。
 

仕様やデザインなど自由度が低く、カスタマイズができない

マルチテナントのシステムやソフトウェアは他者によって開発された既存のものを利用します。そのため、自分好みに仕様やデザインをカスタマイズできません。
 
プラットフォーム側が、ある程度カスタマイズできる機能を搭載してくれている場合もありますが、基本的には今あるものをそのまま活用するかたちになります。
 
たとえばECサイトの場合、AmazonやYahooショッピングなど、複数のサイトから自社に合ったものを選ぶことはできても、サイトの仕様そのものは変えられません。
 
もし、オリジナルのECサイトを利用したいと考えるならば、1からサイトを構築する必要があります。
 
マルチテナントは導入や利用が簡単な分、カスタマイズはあまりできないのがデメリットです。
 

セキュリティリスクが生じる

マルチテナントは複数のユーザーで1つのシステムやソフトウェアを共有します。そのため、どうしてもセキュリティリスクが生じる可能性があるのです。
 
特に情報を不正に取得しようと考える場合、シングルテナントよりはマルチテナントの方が一度に複数のユーザー情報を獲得できるため効率がよくなってしまいます
 
そのため、マルチテナントのシステムやソフトウェアは常にハッキングなどの攻撃にさらされるリスクがあるのです。
 
また、多くのユーザーが集まれば、それだけサーバーを拡大させなければならないのでプラットフォーム側の負担が増えます。そうしたときにセキュリティの脆弱性をつかれてしまえば、一気に情報漏洩してしまうのです。
 
さらにこうしたリスクは、マルチテナントを利用しているユーザーから改善することができません。そのため、マルチテナントの利用には常にセキュリティリスクが存在します。
 

マルチテナントを有効活用しよう

マルチテナント_有効_活用
 
ここまでマルチテナントについて、仕組みやメリット・デメリットについて解説しました。マルチテナントシステムはシステムやソフトウェアの導入を素早くでき、コストも抑えられる一方でカスタマイズ性やセキュリティ面にデメリットがあります
 
1つのサーバーを単独ユーザーで利用するシングルテナントと真逆の性質があるため、自社の商品・サービスに合わせて使い分けしましょう。
 
もし、マルチテナントのシステムやソフトウェアの導入・利用を迷っているのであれば、この記事を参考に、自社に合っているか検討してみてください。

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