フラッパーゲート連携で安全かつ効率的にオフィス化する為に知るべきこと
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安全なオフィス環境を構築するためにフラッパーゲートを活用する場合、フラッパーゲート単体で起こりえる問題も検討しておかなければなりません。
本記事では、フラッパーゲート単体で運用する場合に発生しうる問題と、その解決方法としてフラッパーゲートと連携したい機能を紹介します。
▼目次
フラッパーゲートは他システムとの連携でさらに効果を発揮
フラッパーゲートは、単体でもセキュリティ強化が期待できるハードウェア機器です。
扉の入退室をICカードなどで認証するだけでは、共連れなどの問題があり、不正侵入を許す余地があります。
フラッパーゲートは、確実に1人を認証するのに優れた機器です。
しかし、フラッパーゲートだけではカバーできない問題もあります。
例えば、入退室カードを紛失した場合の対処や、入退室の総合的な管理などは、フラッパーゲート単体では解決できない問題です。
こういったフラッパーゲートの弱点を補完するために他システムと連携させることで、より強固なセキュリティを得ることができます。
フラッパーゲートにはどのような問題点があり、その問題点を補うためにどのようなシステムと連携すればよいかを順番に見ていきましょう。
フラッパーゲート単体の運用で起こりうる問題点
フラッパーゲートだけでは問題となりうる点は以下の5点です。
- ・入退室用ICカードの紛失・盗難問題
- ・入退室の総合的な管理ができない
- ・従業員の労働状態の把握まではできない
- ・強引に突破される可能性
- ・問題人物を特定できない
これらの問題点について詳しく説明します。
入退室用ICカードの紛失・盗難問題
入退室用のICカードは、常に紛失問題を抱えています。ICカードを紛失すると、フラッパーゲートを通過できません。
この問題自体は、フラッパーゲート単体では解決できない問題です。
ICカードの紛失は、家に置き忘れる、どこかで落とすといった単純なパターンだけではありません。
通常よく利用されるストラップ式のICカード入れには、使っているうちにカードケースの部分が取れやすくなるものもあります。
ICカードを紛失すると重大なセキュリティ問題へと発展し、紛失した社員や社員の上司は厳しく責任を追及される事態にも発展するでしょう。
しかし、規則をいくら厳しくしても、人間が所持する以上誰もが紛失問題に巻き込まれる可能性をゼロにはできません。
また、ICカードは「モノ」である以上、盗難に遭う可能性もあります。
ICカードで入退室管理を運用していると、どうしても紛失や盗難の危険性を避けられない、と考えなければなりません。
フラッパーゲートを通過できる・できないという問題だけでは済まないのです。
入退室の総合的な管理ができない
フラッパーゲートは、入退室する人の認証を確実に行うことができます。しかし、入退室のデータを履歴として蓄積する機能までは持っていません。
例えば、来館者の中で新型コロナウイルスに感染していたことが判明したとしましょう。
入退室履歴がなければ正確な来館時間が把握できず、入館日全体・フロア全体といった大ざっぱな形でしか濃厚接触者の割り出しを行うことしかできません。
従業員の労働状態の把握まではできない
フラッパーゲートは、部外者の入退室だけでなく、従業員の入退室も制御できます。
フラッパーゲートはタイムカードと同じように出勤時刻と退勤時刻を正確に把握できますが、入退室のデータを履歴として蓄積していないため、そのままでは労務管理には使えません。
一方、勤怠管理システムは、自分で勤務時間を入力するかWeb上で自分自身が打刻することによって従業員自身が労働時間を入力する仕組みが一般的です。
しかし、手入力での労働時間申告では、往々にして打刻忘れが見られます。また、実態と違う入力もやろうと思えばできてしまうことも見逃せない問題です。
フラッパーゲートの弱点と勤怠管理システムの弱点は、お互いに連携させることで補うことができます。
強引に突破される可能性
フラッパーゲート単体には、中を通らず乗り越えて通られてしまう問題が。
また、フラップが閉じているのに強引に突破することもできてしまいます。
駅の自動改札でも、強引に突破してそのまま人混みに紛れて逃げる人を見かけたことがあるのではないでしょうか。
フラッパーゲートの中でもハイセキュリティタイプのものは、簡単に共連れや乗り越えができない形状をしていて、不正侵入が難しい仕組みとなっています。
しかし従業員のICカードを盗んですり抜けるなどの「なりすまし」には対応できません。
問題人物を特定できない
フラッパーゲートは、不審人物を入館させないという点では優れています。
しかし、入館の許可を得ていない人間が周辺をうろついている状態を把握することはできません。
つまり、入館をせずに悪意を持った行動を起こす人間への抑止力にはなりにくいとも言えます。
フラッパーゲートを強引に突破する人間の視点から見ると、フラッパーゲート自体は自分のことを特定できないため、突破してしまえばバレないと考えるでしょう。
フラッパーゲート単体では問題人物を特定できないという問題は、別の機器を導入することでしか解決できない問題です。
フラッパーゲートと連携したい機能
フラッパーゲートと連携することで、さらにセキュリティを強化できるシステムや機器は以下の通りです。
- ・生体認証
- ・入退室管理
- ・労務・勤怠管理
- ・防犯システム
- ・セキュリティカメラ
これらの機能について解説します。
生体認証
ICカードの紛失・盗難問題を根本から解決する方法としては、認証をICカードではなく生体認証に変えることが有効です。
生体認証とフラッパーゲートと連携させることで、ICカードのような「モノ」に頼らない認証が可能となり、紛失や盗難のリスクをなくせます。
生体認証の中でも、指紋認証や顔認証はすでに実用化が進んでいる認証方法です。
初期のころの顔認証は、化粧や髪形が変わると通過できないという欠点がありました。
しかし今では、顔の凹凸や奥行きなど個人の特徴を3Dで把握して認証する機能が発達し、これらの問題も克服しています。
顔認証のなりすましとして写真やマネキンで偽造するという方法もありますが、3D認証なら照合できず、不正侵入はできません。
フラッパーゲートと生体認証は、セキュリティレベルがかなり高くなる組み合わせと言えます。
入退室管理
入退室を総合的に管理する機能は、入退室管理システムに標準的に備わっている機能です。
入退室管理システムとフラッパーゲートの連携により、確実な入退室履歴の蓄積が可能となります。
例えば、来訪者で新型コロナウイルスに感染した人がいたことが判明したとしましょう。
入退室履歴データがあれば、感染者がいつからいつまで館内にいたかを履歴データから検索し、その時間帯に近くにいた社員から濃厚接触者を特定できます。
セキュリティ対策だけでなく、新型コロナウイルス感染症対策としても、フラッパーゲートと入退室管理システムとの連携は優れた効果を発揮する組み合わせです。
労務・勤怠管理
フラッパーゲートによる入退室データを勤怠管理システムに連携することにより、お互いの弱点を補うことが可能です。
勤怠管理システムでは、フラッパーゲートからの入退室データをそのまま出勤時刻・退勤時刻として蓄積します。
入退室を確実に管理するフラッパーゲートだから、打刻忘れが生じることはありません。
フラッパーゲートの入退室データはより実態に即した労務状況であり、より正確な労務管理を可能にします。
勤怠管理システムにはリアルタイムで全従業員の勤務状況が把握でき、長時間労働に当たる従業員に対し、より素早いフォローが可能です。
防犯システム
フラッパーゲート単体では、強引に突破された後のフォローができません。この問題を解決するのに連携したいシステムが防犯システムです。
フラッパーゲートを強引に突破されたことを検知した際、防犯システムからアラームを上げるように連携します。
このようにすることで、突破した人を素早く押さえるなどのアフターフォローが可能です。
セキュリティカメラ
問題人物を特定する、あるいは問題人物の行動を抑止する力を期待するには、セキュリティカメラの導入が効果的です。
フラッパーゲートとセキュリティカメラを共に設置することで、強引にフラッパーゲートを突破しようとする人間の顔を記録でき、後から追跡可能。
また、セキュリティカメラには、設置するだけで問題行動を抑止する効果もあります。
RECEPTIONIST&フラッパーゲートでセキュリティ強化
クラウド受付システム「RECEPTIONIST」も、フラッパーゲートと相性の良い入退室管理機能を提供しています。
RECEPTIONISTの中でも、フラッパーゲートと連携することでより強固なセキュリティとなる機能をいくつかまとめました。
クラウド受付システムで入退室履歴の管理
RECEPTIONISTのメイン機能でもあるクラウド受付機能は、受付対応をWebで完結し、入退室の履歴管理機能も提供しています。
フラッパーゲート単体ではできない入退室履歴データの蓄積をしたい場合に有効な機能です。
また、RECEPTIONISTでは、入館時に利用する受付コードでの退室処理ができるため、正確な入退室時間の記録ができます。
この情報は、新型コロナウイルス感染症対策やセキュリティ対策に役立つでしょう。
来訪者記録管理
受付をした来訪者の情報はクラウド上で管理され、履歴の検索が可能です。
入退室管理で正確な入退室時間が把握できるため、来訪者がいつどのぐらいの時間滞在したかを調べたい場合もすぐに確認できます。
スマホアプリで来訪者通知
RECEPTIONISTの専用アプリをスマホに入れておくと、来訪者があった場合にスマホアプリに通知されます。
パソコンが使えない外出先でも来客の確認および社内に残っている同僚に対応依頼ができ、来客への素早い対応が可能です。
入館証シールの発行
RECEPTIONISTは入館証をシールで発行します。この機能は、フラッパーゲート単体での運用で問題となる、入退館用ICカードの紛失や盗難問題を解決する機能のひとつです。
入館証をシールで発行できるため、来訪者にいちいち入館証を手渡しする必要もなく、渡した入館証を回収する手間もかかりません。
入館証を手渡しすると、紛失や持ち帰りなどのトラブルもあり得ますが、これらの問題も回避できます。
まとめ
フラッパーゲートと連携することで、より安全で効率的なオフィス環境を作れるシステムや機器を紹介しました。
すべてのシステムや機器の導入は予算的に厳しいかもしれません。
自社にはどのレベルのセキュリティが必要か、フラッパーゲートと連携することで得られるメリットがどのぐらい効果があるのかを検討して、必要なシステム構成を考えましょう。
クラウド受付システム「RECEPTIONIST」は、入退室管理システムとしても優れた機能を持っており、フラッパーゲートとの相性も良いシステムです。
フラッパーゲート導入の際は、RECEPTIONISTとの連携もぜひご検討ください。
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