オフィス移転業者は複数社から選ぼう|特徴や選び方を紹介
オフィス移転
「オフィス移転が決まったけど、どの業者に依頼するべきかがわからない」
「オフィス移転業者ごとの違いって何があるのだろう」
オフィス移転の担当者に移転経験がなかったり、社内にノウハウがなかったりする場合は、はじめの段階からオフィス移転業者に声をかけて一緒に移転プロジェクトを進めていくべきです。
そこで重要なのは移転業者の選び方です。この記事ではポイントや特徴を押さえて選び方を紹介します。
▼目次
オフィス移転業者を種類ごとに紹介
オフィス移転に関わる業者は、その種類も企業数も数多く存在します。
こちらのカオスマップを参考にして、オフィス移転に関わる業者を紹介していきます。
オフィス移転業者の種類と主な役割
出典:オフィス移転カオスマップ2021年版を公開! – ワークプレイスDX
業者種別 | 主な役割 |
---|---|
仲介業者 | オフィスの賃貸仲介・コンサルティング、移転プロジェクトマネジメント |
不動産会社 | オフィスビルの不動産仲介事業・賃貸・管理・コンサルティング |
オフィス家具業者 | オフィス家具、オフィスインテリア用品の製造・販売 |
デザイン・内装業者 | オフィス空間のデザイン・設計、オフィス家具販売及び内装工事 |
ネットワーク業者 | オネットワーク総合サービス、 ソリューションサービス、オフィスシステムサービス、トータル保守サービス |
OA機器・セキュリティ業者 | OA機器の製造・販売・リース、オフィスセキュリティサービス |
引越し業者 | 引越事業、産業廃棄物収集運搬、引越付帯サービス業務 |
この中で、いわゆる「オフィス移転業者」と言われるのは、「仲介業者」に該当する企業です。
数ヶ月〜1年以上の期間、様々な対応や調整が必要なオフィス移転プロジェクトをリードするプロジェクトマネジメントの役割を担い、新旧オフィスの手配や手続き、各業者の選定や調整を行います。
実際は仲介業者以外にもオフィス移転業者の役割を担う
上で説明したように「オフィス移転業者=仲介業者」なのであれば、仲介業者に属する業者へ依頼するのが1番効率的だ、と思うかもしれません。
しかし実際には、仲介業者以外であっても、オフィス移転業者としてトータルサポートしてくれる企業が多く存在します。
上記種別に当てはめると、「オフィス家具業者」や「デザイン・内装業者」の多くは、オフィス移転をトータルで支援してくれます。もちろんこの種別に関係なく、他にもトータルサポートしてくれる企業は多くあります。
どの企業も、デザインや工事などの機能を自社または独自のネットワークで保有しており、トータルサポートが可能となっているのが実情なのです。
「じゃあ一体どういった基準でオフィス移転業者を選べばいいのか」と困ってしまいますが、この後から移転業者の選び方を紹介します。
オフィス移転業者は必ず複数社に見積もりを依頼して比較検討しよう
多くのオフィス移転業者がオフィス移転をトータルで支援してくれるという中で、どうやって選ぶべきかは、「複数者に見積もりを依頼して、1番自社にとって条件や相性のいい会社を選ぶ」ことにつきます。
どの企業も1から10まで支援してくれるのであれば、大まかなサービスの内容は自ずと同じような内容となるでしょう。そうした中で
- 賃料やオフィス面積、立地の条件が1番良い
- 自社が求めるオフィスに1番マッチするデザインを提案してくれる
- 賃料や工事費用などの価格交渉を柔軟に対応してくれる
- プロジェクト担当者や営業担当者との相性がいい
このように、複数の提案から自社にとって1番いい提案をしてくれた企業を選ぶ、という方法を取れれば、きっと移転プロジェクトもスムーズに進行することでしょう。
ポイントとしては、移転が動き出した早い段階で同時に問い合わせ・見積もりを行うことです。
1社ごとに順番でやり取りを行うようでは、移転プロジェクトの開始が遅れて全体が間伸びしてしまいますし、条件のよい提案などはどんどん埋まっていってしまう恐れがあります。
同時に依頼して一気に比較検討をする、といった形で進めるのが重要です。
オフィス移転業者を選ぶ際のポイント
複数の移転業者に見積もりを依頼するとしても、闇雲に声をかけるのは非効率です。
実際に発注するかどうかは別として、オフィス移転業者を選ぶ際のポイントについて解説します。
業者の実績や経験をチェックする
先に解説したように、オフィス移転業界では多くの企業がその特徴に関係なく「オフィス移転支援ができる」とうたっています。
そのため、オフィス移転が専門ではない業者の場合、スケジュール進行や費用の最適化などの点で何かしらのトラブルが生じてしまう、という可能性もあります。
そういった懸念を避けるためにも、最初の段階で業者の実績を確認するようにしましょう。チェックすべき点としては、以下のものが考えられます。
- オフィス移転実績件数(多ければ多いほど)
- 紹介可能・保有物件数(同じく多ければ多いほど)
- 大都市圏の移転が中心 or 全国での移転実績多数
- オフィス移転事例と企業規模が自社と同規模
自社の依頼範囲と業者の対応範囲が一致しているか
業者によって、移転作業のどこまでをサポートしてくれるかは異なります。
移転の設計段階から携わってくれる業者もあれば、引越し作業のみを専門としている業者もあります。
自社がどの段階から業者のサポートを必要とするのかを判断し、ニーズを満たしてくれる業者を選定しましょう。
アフターフォローが充実しているか
一旦オフィスを移転してしまえば、何年もの長い間そのオフィスを使い続けることになります。ですから、アフターフォローが充実している業者の方が安心です。
計画の段階では気づけなかった問題や、急なトラブルが発生することがあります。
さらに、近年は働き方も多様化し、短期的に様々なオフィス改革が求められることもあります。
そんな時に、迅速に対応してくれるかどうかも、業者選びには重要なポイントです。
長期的に共に仕事ができ、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
おすすめのオフィス移転業者と選び方
とはいえ、闇雲に複数社へ見積もりをするよりも、自社の規模・条件やオフィスなどを元にある程度範囲を絞った状態で見積もりをした方が、より自社にマッチした提案から比較検討ができるので効率的になります。
各業種から1社ずつ選ぶ
何もわからないので、とにかく丁寧なサポートや提案が欲しい、という場合は、各業種から1社ずつ選んで相談するというのがいいでしょう。総合力の強い仲介業者、デザイン提案が豊富なデザイン・内装業者など、各社の特徴からなる提案から比較検討することができます。
サービス名 | 特徴など |
---|---|
三幸エステート | 全国に10万件以上の物件データを持つ、業界最大手と言われるオフィス仲介業者の1つ このメディアの運営企業のオフィス移転も担当 |
ヴィス | 『デザイナーズオフィス』というブランディング手法を通じて、企業価値を高める提案が得意 |
オフィスコム | オフィス家具を自社で製造・販売しているため、オフィス家具などを低価格で揃えられる |
自社の状況やオフィスのこだわりに合わせて選ぶ
「ベンチャー企業向けのオフィスに強い業者がいい」
「移転コストを抑えたいから、居抜きオフィス物件を多く提案してほしい」
というように、自社の状況やオフィスのこだわりによりマッチする提案やサポートを求めているなら、それに特化した移転業者を中心に相談することで、より精度の高い比較検討が可能になります。
ベンチャー企業・スタートアップ向けオフィスに強いオフィス移転業者
従業員の人数も多くなく、またまだまオフィスにコストをかけるのが難しいベンチャー企業には、ベンチャー企業向けのオフィス物件を多く提案してくれる移転業者を利用するといいでしょう。
サービス名 | 特徴など |
---|---|
ベンチャーオフィスナビ | 都心・東京23区に特化。起業家〜15名規模のオフィスの物件情報を多数紹介 |
ヒトカラメディア | スタートアップ・ベンチャー企業のオフィス移転やプロデュース実績が豊富で、成長企業におけるオフィスへの提案力が強み |
ベンチャープロパティ | 二重賃料や退去工事費用を削減できる「トビタツ」利用で移転コストを圧縮できる |
居抜きオフィスに強いオフィス移転業者
出典:居抜き・セットアップオフィス検索サイト【そのまんまオフィス】
オフィス移転にかかる費用のうち、旧オフィスの原状回復工事費や、新オフィスの内装工事といった工事費用がかなりの割合を占めます。
そこでオフィスの内装をそのまま残す居抜きオフィスを選べば、100万〜1,000万円単位で移転コストを削減することが可能となります。
サービス名 | 特徴など |
---|---|
そのまんまオフィス | 居抜きオフィスやセットアップオフィスの物件保有数No.1 |
つながるオフィス | 居抜きオフィスの非公開物件など、物件保有数が多数 |
バリューオフィス | 東京23区内で居抜き・セットアップオフィスの物件紹介を専門に行う |
オフィスデザインに強いオフィス移転業者
「新しいオフィスはかっこいい・おしゃれなデザインにしたい」
「会社のビジョンやコンセプトをオフィスデザインで表現したい」
このようにオフィスデザインにこだわった移転にしたいなら、デザイン・内装業者への相談がおすすめです。
サービス名 | 特徴など |
---|---|
フロンティアコンサルティング | 「ワークプレイス構築」「ビル資産価値の再構築」「サードプレイス構築」からオフィス移転をサポート |
DRAFT Inc | インテリア・プロダクト・建築の設計デザイン会社として、クリエイティブな視点から事業の課題を解決する |
コスモスモア | レイアウト設計からプロジェクト推進まで、オフィス構築を伴走支援 |
特定のエリアに特化したオフィス移転業者
都市圏などのオフィスの立地にこだわりたい場合、そのエリアの物件数が多く特定エリアに強い移転業者がおすすめです。
サービス名 | 特徴など |
---|---|
オフィス移転navi | 東京都23区内トップクラスの情報量より、ニーズに合わせた詳細検索が可能 |
AZ plus | 東京都23区の中でも特に城南・城東エリアの物件提案に強み(表参道、恵比寿、神宮前、青山、渋谷、代官山、中目黒、麻布、港区、渋谷区、目黒区) |
法人専門移転プロ | 大阪7区、100名以下の小規模に特化して格安でオフィス移転をサポート |
複数のオフィス移転業者を選んで、自社にあった企業選定を
紹介したように、オフィス移転業者は多種多様に渡りますが、なかなかピンポイントに選ぶのが難しいというのが実情です。
なので、複数社から同時に提案をもらうことで、比較検討して自社にあった提案を進めることで、移転準備中も移転後も満足度の高いオフィス移転を実現できるでしょう。
オフィスDXの第一歩として「受付のDX」から始めよう!
・リモートワーク環境が整わず、出社しなければいけない従業員がいる
・社内をフリーアドレスにしたいけど移行できずにいる
・来客対応がアナログなまま効率化できてない
・経団連が発表した「来訪者履歴」が自動で取れていない
・会社で利用するビジネスチャットをベースに効率化をしていきたい
などの課題があれば、RECEPTIONISTで即解決しましょう!