入退室管理システムによるオフィスセキュリティを解説!専門家に聞く2023年度のトレンドとは?

 

ハイブリッドワークやフリーアドレスなどの

新しい働き方が増えている現在、

オフィスのセキュリティ対策もアップデートさせていく必要があります。

 

中でも、従業員と会社を守る重要なセキュリティシステムである

「入退室管理システム」は、新しい働き方に伴って進化を続けています。

 

そこで、今回は、「入退室管理システム」に着目し、

オフィスセキュリティ対策の最新情報について専門家にお話を伺ってきました!

 

プロフィール 

株式会社クマヒラ セキュリティ事業本部 セキュリティ事業部

次長 這越 克己 氏

クマヒラでのセキュリティ事業の統括部署として全エリアの数値や実績などの事業推進の状況管理、各社とのソリューション連携による共創、協業のアライアンス業務を担当。

 

オフィスセキュリティ対策の進化

コロナ禍で浮かび上がった入退室管理システムの重要性

ー2023年のオフィスセキュリティ対策のトレンドについて教えていただけますか?

 

這越氏:やはり、コロナの影響は、今年のトレンドにも関連していますね。

 

中でも、入退室管理システムについては、

コロナ以前からあるシステムなのですが、コロナ禍で大きなニーズの変化がありました。

 

例えば、出社率の計測機能の要望です。

 

 

弊社の入退室管理システムでは

コロナ以前から出社率の計測機能が備わっていたのですが

コロナを機に、新しいお客様だけでなく、既存のお客様からも問い合わせや相談が増えました。

 

また、それ以外にも、システムの管理者がリモートワークになるということで

入退室管理システムの一部の権限を出社している方に付与したい、遠隔でも記録を確認したい、といった機能も求められています。

 

 

元々、入退室管理システムは、

不正なアクセスや物理的な侵入を防ぐための対策でしたが

現在では、ハイブリッドワークなどの新しい働き方を円滑に進めるための機能が拡充してきていますね。

 

顔認証技術の広がり

ー他にもトレンドの変化はありましたか?

 

這越氏:新しいトレンドとして、顔認証の需要は増えてきていますね。

 

 

考えてみると、コロナ禍で体表面温度を測る機会が増え、

顔認証への抵抗感が薄れたことが大きな転機だったと思います。

 

これまでは個人情報に対する懸念から、

顔撮影に対して嫌悪感を持つ声も多かったのですが、

最近では体表面温度を測定することで顔をカメラに映すことが一般的になりました。

 

そのような方法に人々が慣れてきたことで、

衛生面だけでなく、利便性も高い顔認証は人気が出ています。

 

さらに、コロナ禍でマスクをしている状態でも顔認証を利用できるようにするため、

さまざまな技術の競争も始まりました。

 

それにより、顔認証の精度もますます向上しています。

 

静脈認証などの他の生体認証方法に比べるとまだ劣る面もありますが、

オフィスセキュリティにも利用できるようになってきたと感じています。

 

働き方改革による変化

ーコロナ以外の影響によるトレンドの変化はありましたか?

 

這越氏:コロナ以外で言うと、働き方改革が進む中で、

入退室管理システムにおいては、勤怠管理、来客受付など、

業務効率化システムとの連携が増えています。

 

企業では、人件費の高騰や人材不足といった問題が背景にあり、

セキュリティ強化だけでなく、業務効率化やコスト削減の効果を狙った

システムの導入を進めていきたいという考えが増えてきているように感じます。

 

実際に、弊社にお問い合わせをいただく企業様からも同様の相談が増えていますね。

 

例えば、弊社のセキュリティシステムと連携できる

RECEPTIONISTのような無人受付システムの導入や、

入退館の履歴を使った勤怠管理の改善、

人事管理システムとの連携など、オフィスDXに関する要望が特に多いです。

 

【SPLATSと連携できるサービス一覧】

新たな働き方を支える入退室管理システム

新しい働き方とオフィスセキュリティ

ーオフィスDXへの要望が増えているとのことでしたが、新しい働き方を取り入れる際のセキュリティ対策はどのように考えれば良いでしょうか?

 

這越氏:まず、新しい働き方として、

昨今フリーアドレスを導入する企業が増えていますね。

 

フリーアドレスは、利便性やコミュニケーションの促進といったメリットがありますが、

一方で課題も存在します。

 

たとえば、周囲の人が誰なのか分からない、

チームがまとまりにくい、場所が把握しづらいといった点です。

 

こうした課題に対して、セキュリティ面でのアプローチは難しいですが、

フリーアドレスのオフィスでも安心して過ごせるための環境づくりを支えることはできます。

 

まず、席を離れた際に個人の所有物や会社の情報がなくなってしまうことを防ぐため、

個人向けのロッカーや監視カメラの設置などを行うと良いですね。

 

被害を完全に防ぐことはできませんが、

少なくとも個人の管理意識の向上や抑止効果を高めることはできます。

 

また、機密情報が外部に流出しないように注意する必要もあります。

 

対策としては、オフィスのゾーニングをし、

ゲストや各従業員がアクセスできる領域や情報を明確にしておくのが良いでしょう。

 

 

100%の防止は難しいかもしれませんが、

これらの対策を講じることで、セキュリティを向上させることができ、

フリーアドレスオフィスでも安心して過ごせるようになると思います。

 

入退室管理システムの役割とは?

ー新しい働き方に移行するにあたり、入退室管理システムはどのような役割を果たすことができると考えていますか?

 

這越氏:入退室管理システムを導入する主な目的は、

事業継続のためのリスク回避にあり、

基本的には管理者や会社側の視点で考えられているんですよね。

 

そのため、利用者である従業員からすると、

入退室管理システムを導入することで、

出入りに時間や手間がかかり、不便を感じる部分もあると思います。

 

しかし、入退室管理システムは、

インシデント発生時には追跡や証左の要素として役立ちます。

 

具体的には、入退室の記録から特定の人物が特定の場所にいた

という情報を把握することができるので、

会社だけでなく無実の従業員を守る役割もあるんです。

 

さらに、トレンドの話でもお伝えした通り、

これから入退室管理システムは、

業務効率化システムとの連携が増えていくと予想されています。

 

そうした発展により、これからは、

会社だけでなく従業員へのメリットも増え、

新しい働き方を支えるシステムへと変化していくのではないでしょうか。

 

これからのオフィスセキュリティのトレンド予測

ー今後のオフィスセキュリティはどのように変わっていくと予想されていますか?

 

這越氏:オフィスキュリティの将来予測はまだ難しい部分はありますが、

現時点でいくつかのトレンドは想定できています。

 

例えば、生体認証については、

今後は従来の社員証やカード入退室管理に代わる形で増えていく可能性があります。

 

デジタル社員証のように、スマートフォンを活用して

顔認証やバーコード、Bluetoothなどで

認証やドアの開閉が行われるようになるかもしれません。

 

また、AIの進歩により、

監視カメラによる顔認証や活動解析なども増えてくる可能性があります。

 

これにより、所在管理やセキュリティ強化も行われるでしょう。

 

ただし、これらはまだ未来的な話であり、実現までには少し時間がかかるかもしれません。

 

しかし、大手通信会社などでは、すでにこうした取り組みを進めていますし、

弊社でも積極的な取り組みを行い、

時代のトレンドに合わせたサービス提供を目指していきたいと考えています。

 

クマヒラ「SPLATS」で実現する安心・安全・効率的なオフィス環境

クマヒラが大事にしていること

ー貴社がセキュリティに関して最も重要視している考え方は何でしょうか?

 

這越氏:弊社では、企業ごとのセキュリティレベルに合わせた運用や、

コスト面を考慮した提案を大事にしています。

 

オフィスセキュリティの難しい側面として、

部署や役職だけでなく、執務エリアによっても、

適切なレイアウトやセキュリティ対策が異なるという点があります。

 

執務エリア毎に、セキュリティレベルやゾーニングの考え方が異なるため、

重要なデータが保管されているスペースでは、

個別認証によるセキュリティシステムや監視カメラなどが必須です。

 

ただし、重要度の低い場所ではセキュリティを低くし、

適切な運用ができるようにする必要があります。

 

過度なセキュリティは、コストパフォーマンスが悪くなりますし、

従業員にとっても過ごしやすいオフィスとは言えません。

 

弊社では、セキュリティシステムの提案時に、

まず企業の価値を再確認し、その価値に対する脅威を検討します。

 

それから、考えられる脅威に対するセキュリティ対策を検討し、

適切な運用に寄り添った提案をさせていただきます。

SPLATSシリーズで実現したいこととは?

※出典:「SPLATS(スプラッツ)」https://splats.jp/

 

ー貴社が提供する「SPLATS」シリーズで、今後実現したいことについて教えてください

 

這越氏:当社では現在、オンプレミスで提供しているサービスをクラウド化する取り組みを進めています。

 

例えば、鍵管理をクラウド上で行う「SPLATS KEY」などのように

既存のデバイスをクラウドに移行させるサービスを提供していますが、更にこの動きを加速させていきたいです。

 

長期的には、セキュリティ分野でのプラットフォーマーとしての地位を確立し、

他社との連携を推進していきたいと考えています。

 

また、SPLATSと他のサービスとの連携を強化することも考えています。

 

ユーザーからの要望や提案に基づいて、

より多くの企業と連携していくことで相乗効果を生みだしていきたいです。

 

それによって、SPLATSの利用価値も高まりますし、

ユーザーの利便性も高まるため、日々アップデートをしていきます!

 

今後もお客様の要望に応えるために努力し、

SPLATSのサービスの充実を図ってまいりますので、

引き続きご支援いただければ幸いです。

 

ー這越さん、ありがとうございました!

 

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