国外チャットボットサービスをまとめてみた

1966年に英語で始まったチャットボット。
 

今では日本の企業を含め世界中のビジネスシーンで活用されています。
 

中には日本でも知名度が高いものや、活用されているアプリ、今後使えそうと思えるものなどさまざま。
 

今回はそんな、国外で使用されているアプリの一部を紹介します。
 

国外では一般的!チャットボットは世界で活用されるプログラム

2017年には11億円、2018年には24億円、2022年には130億円を超えるとも推測されるチャットボットの世界。
 

多言語対応なども考慮されたアプリが多くなり、それに合わせて国外ではさまざまなチャットボットが開発されています。
 

今回はチャットボットが重視され活用される国外で、チャットボットが置かれている背景をまとめてみました。
 

チャットボットの始まりからわかる海外事情

日本では1980年代に使われ始めたとされていますが、それよりも20年近く前の1966年に英語で初開発されたのが自動会話プログラムの「チャットボット」。
 

そのため海外では、日本で使い始める頃にはすでにさまざまなソフトが開発され、利用されてきました。
 

その中の1つが、「ELIZA(イライザ)」を搭載するパソコンに向かって「お腹が痛い」と話すと、「なぜお腹が痛いの?」と聞き返すというもの。
 

「機械が人間の言葉を喋る」だけでなく、「質問に答えた」ということが注目されて、人工知能の先駆けとされてきました。
 

チャットボットが開発される背景

創り出された「人工」の知能であるテクノロジーに頼るのではなく、「楽しむ」という考え方。
 

これが人工知能「AI」を活用したチャットボットが開発されていく過程で根幹になっていました。
 


 

国外でチャットボットが開発されたり、新たに発表されたりするときは、「人間&テクノロジー」の共存がメインで考えられています。
 

つまりアプリの多くが、仕事やライフワークを楽しくしたいという考えから開発されている、ということです。
 

海外ではこんなところでも活用されているチャットボット

2011年リリースのIBM社「ワトソン」とAPPLE社「シリ」、そして2012年リリースのGoogle社「グーグル・ナウ」、2014年リリースのMicrosoft社「コルタナ」。
 

これらのソフトやアプリは、大手企業が一般向けに普及し始めたチャットボットです。
 

パソコンやソフトの使い方から、旅行やエンターテイメント、通販商品の購入、ニュース、eコマースなど、さまざまな分野・業種で活用されるチャットボット。
 

また、医療の分野でも活用されるようになり、体調の悪いときに移動したり長時間待ったりなどの事態を避けることができるアプリが注目されています。
 

さらに、スマートフォンに搭載されることで、場所を選ばずに短時間でアクセスでき、より便利にするサポートソフトのように扱われてきました。
 

海外ではビジネスシーンだけではなく、ライフスタイルにも欠かせないアプリとなっているのです。
 

国外で活用されているチャットボット10選

目覚ましい進歩を遂げてきた、国外で開発されたチャットボット。
 

ビジネスをより効率よくし、ライフスタイルをより楽しくしてくれる、海外で活用されているアプリ10選を紹介します。
 

IBM「ワトソン」

読み切れないようなデータを素早く洞察して、分析するかのような作業により顧客対応を行うIBM社の「ワトソン」。
 

ビジネスシーンでの活用が中心となっており、毎日の業務から発生するデータの管理や、業務プロセスの効率化に活用されています。
 


 

「ワトソン」にはさまざまな種類があります。
 

「照会応答系」「知識探索系」「画像系」「音声系」「言語系」「心理系」「データ分析/AIライフサイクル管理系」などから、業種や部門に合わせて選択可能です。
 

この「ワトソン」により、収集したデータを元に意思決定を支援することもあれば、次の業務やステップを促すなど、多角的にビジネスシーンをサポートします。
 

APPLE「iPhone Siri」

チャットボットでいえば世界でも一番知名度が高く、iPhoneでお馴染みの「Siri」。
 

搭載されているスマートフォンに話しかけることで、iPhoneに蓄積されているデータから検索してくれるアプリです。
 


 

ファイルから必要なものを探したり、以前に撮った写真を見つけたりすることも素早く行えるのが「Siri」の特徴です。
 

また、計算や情報提供だけでなく、英語のフレーズを多言語に翻訳することもできます。
 

まるで、秘書やアシスタントの役割を果たしてくれるアプリといえますね。
 

Microsoft「Seeing AI」


 

Microsoft社の「Seeing AI」は、世界でも高く評価された、人の目に変わるものとまで言われているアプリです。
 

Microsoft社は「Seeing AI」に’’AI for Accessibility’’という考え方を導入、視覚障害のある人をサポートすることを目標にしています。
 

人工知能「AI」の力を使って人の目の代わりになる「Seeing AI」を創り、見る力を提供するというものなのです。
 

何といってもその手軽さが「Seeing AI」の特徴。ただし、アプリ内がすべて英語になっているのが難点。
 

例えばiPhoneのカメラを被写体(つまり、写真を撮りたい対象)に向けるだけで、写真の中身が分析可能です。
 

また、バーコードを読み取ったり、商品を判別したり、看板や文章の文字を読みあげたりする機能も搭載されています。
 

Babylon Health社「AIドクター」

世界中の人が手軽に医療サービスを受けられる、そんな目的で開発された「AI Doctor」は、医療費を抑えて保険会社のコスト削減に期待できるアプリです。
 

実際に、患者の不必要な通院や医療コストの人件費削減などを可能にしてきました。
 

Babylon Health社の医療アドバイスを受けることもできるほか、在宅勤務の医師とのビデオ通話サービスも導入しています。
 

SoundHound「Hound」

SoundHound社が開発した「音楽検索エンジン」を利用したアプリ。
 

これは、鼻歌や一部のフレーズから曲名を特定してしまうというもので、「Hound」と呼ばれ親しまれています。
 

音楽を中心にしたアプリですが、実は音声認識システムとしての働きがキモです。
 

アプリのユーザーがデータを入力したあと、収集したり、合成したり、送信・処理したりという動作を「同時に」実行できます。
 

そのため再検索の必要がなく、スピード感を維持したまま検索を快適に行うことが可能です。
 

Instalocate Technologies Pvt社「Instalocate」

世界でも利用者の多い、FacebookのMessengerに話しかけるだけでOKな、旅行や出張などの移動に役立つチャットボットといえば「Instalocate」。
 

Messengerを利用するので、アプリのインストールも不要です。
 


 

移動に関わる飛行機などのフライトインフォメーションや、タクシーの予約などもできます。
 

Uber Technologies社「Uber」

世界70カ国を超え、450の都市で使われている「自動車配車Webサイトアプリ」がUber。
 

一般的なタクシーの配車だけでなく、一般の人が自家用車を利用してタクシーのように他の人を運ぶ、というものです。
 

そのため、運転手も乗車する顧客もお互いを評価します。
 


 

料金が高すぎることや、遠回りしてメーターや料金をあげていること、また領収書が発行されないことなど、世界のタクシー業界で発生している問題を回避するツールです。
 

Tencent社「WeChat」

中国のTencent社が開発した「WeChat」は、7億人を超えるユーザーがいる中国市場向けのチャットボットです。
 

「WeChat」では映画のチケットを購入したり、バーバリーやナイキなど主要ブランドの商品注文をしたりすることが可能。
 

また、最寄りのスターバックスでのコーヒーの注文やフードデリバリー、水道など公共料金の支払いもOK。
 

最近では、健康管理や病院の予約など、ヘルスケアでも活用されています。
 

Google社「Allo」

Google社が提供する検索システムは、世界基準としてさまざまな国や企業でも採用されています。
 

そのGoogle社が提供する「Allo」は、普通のメッセージアプリを超えた機能を有しているチャットボットです。
 


 

情報が欲しい言葉を入力すると、検索結果の表示や会話の流れに合わせた検索ワードを表示してくれます。
 

ChatsHopper社「Chathopper」


 

「Chathopper」はFacebookのMessenger用としては初の、ファッション・ショッピング専用のチャットボットです。
 

商品の一覧からお気に入り商品を選択するというよりも、いくつかのユーザー情報を入力することで、商品を提案してくれるというもの。
 

例えば何が欲しいかという質問に、ユーザーが「赤いスニーカーを探しているんだけど」と回答すると、赤いスニーカーの商品を画像付きで提案してくれます。
 

国外のチャットボット導入例〜プライベートから大企業まで〜


 

海外の事業では、チャットボットの導入でマーケティングを行い、売上が300%を超えるまでに成長している企業も存在します。
 

また、チャットボットを活用することでライフスタイルをより楽しくしたり、ビジネスシーンで効率アップを目指したりできるものも。
 

では、実際の導入例を紹介しましょう。
 

スターバックス

人工知能「AI」を活用したチャットボット機能を開発したスターバックス。
 

「My Starbucks Barista」では、文字によるテキストや音声認識によるチャットにより、商品の注文が可能です。
 

エスプレッソなら何ショットか、フレーバーなどのシロップの種類は何か、ホットかアイスかなど、カウンターでは複雑になりやすいオーダー。
 

スタッフのオーダーミスの軽減とサービス向上に寄与しているシステムです。
 


 

PayPal

商品購入時の支払いに使われるペイメントシステム「PayPal」は、SlackやFacebookのMessengerと連携しています。
 

海外のECショップなどのサイトで、チャットボットが導入されている場合、Slackを活用するとチャット画面から簡単に支払いを完了できます。
 

THE NORTH FACE

幅広い年齢層のユーザーを持つアウトドア用品のトップブランド「THE NORTH FACE」もチャットボットを早い時期に導入したことで知られています。
 

「THE NORTH FACE」がショッピング用アプリとして使っているのは、IBM社の「Watson(ワトソン)」。
 

ECショップのサイトにアクセスして選ぶだけというオンラインショッピングとは一線を画しています。
 

目的は「効率的に最適な商品をユーザーに提供」で、質問に答えることで好みと思われるおすすめ商品をチャットボットが紹介する形式です。
 

Paper Style

世界的に知名度をあげる結果にもなった、チャットボットの導入で売上330%を達成した「Paper Style」。
 

自分のためのウェディンググッズと、友人や知人のためのウェディング用品の2種類に分け、Eメールで顧客に紹介するというシステムを採用しています。
 

一例として招待状キットを購入すれば、次は引き出物やパーティ用のアイテム、最後はお礼用のカードという順番に商品が紹介されていくのです。
 

これらはすべて、チャットボットにより進められていきます。
 

トムソン・ライター

金融関係のニュースや情報を知りたいビジネスパーソンに欠かせない情報源はいくつかありますが、「トムソン・ライター」もそのひとつです。
 

こちらではEメールに頼らず、チャットボットを使ってマーケティングを行います。
 

金融情報で必須となるリードやスコア付、選別を行い、顧客にアプローチすることで、顧客対応時間は75%減ったにも関わらず、見込み客が20%増になりました。
 

国外の企業が考える「チャットボット活用で得られる利点」

企業の販売ツールとしてだけではなく、顧客とのコミュニケーションツールとして活用することで、売上増加につながることもあるチャットボット。
 

国外の企業ではチャットボットを導入する際、「顧客獲得」を最大の利点として考えています。
 

ユーザー数の多いSNSを使うことが可能

一例として、米国ではFacebookのMessengerを利用する企業が多いです。
 

これはFacebookが、人口の半数にも及ぶユーザー数を持つことが深く関係しています。
 


 

また、Eメールとしての機能に加えて、SNSとしても大きな役割を果たすことから、利便性が高いこともその理由です。
 

10代はコミュニケーションの主流がSNS

海外の10代の学生や20〜30代の若年層は、コミュニケーションツールとしてのみMessenngerなどのSNSを使っているわけではありません。
 

SNSでほとんどのものが完結してしまうほど、生活に欠かせないツールとなっているのです。
 

そのため、若年層の「顧客獲得」や「ユーザーの確保」を考えるとき、SNSの働きをするチャットボットを活用するのは大きな利点といえるでしょう。
 

ビジネス向けの機能が増えている 

SNSにより顧客の背景や好みなどの情報を得やすいということも、チャットボットを使う際の利点です。
 

例えばFacebookでは「Messenger Platform2.0」などが開発され、ビジネス向け機能付きのSNSがリリースされています。
 

これは、チャットボットがビジネスの中心的な存在になりつつあるということです。
 

製品の認知度を高めたり、宣伝したり、顧客層を新規開拓したりなどに貢献することが期待されています。
 


 

さらにSlackのようなシステムを利用すると、会話からデータ保存までスムーズな取引ができるようになります。
 

まとめ

顧客の獲得だけでなく、自社の業務の効率化と顧客満足度も考慮され、標準化されつつある海外のチャットボット導入事情。
 

さまざまな種類のアプリが幅広い業種やビジネスシーンで活用されているので、ぜひ参考にしてみてください。

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