Google ChatとSlackは何が違う?両者の機能を比較

Google Chatとよく比較されるビジネスチャットのSlack。先行しているSlackの方が機能的にはまだ優位ですが、Google Chatにも優れた点はあります。今回はGoogle ChatとSlackの機能を比較しつつ、両者の特徴を解説します。
 

Google Chatの優位点3つ

Google ChatがSlackよりも優位な部分を3点紹介しましょう。

  • ・Googleのサービスと親和性が高い
  • ・会議室の予約やテキスト検索などAI関連の機能が魅力
  • ・G Suiteユーザーなら無料で利用できる

Googleのサービスと親和性が高い

 

Googleが提供するコミュニケーションツールなので、当然ながらGoogleドライブやカレンダーとの親和性が高い点が魅力です。
 

Googleドライブのアクセス制御をそのままGoogle Chatに流用できるため、チャットルームの中でいちいち権限を変更する手間がなく、そのドメインの組織内で一貫したアクセス制御が可能です。
 

もちろん、Google Chatで独自の権限を与えたい場合は、管理者できめ細かな権限を与えることもできます。
 

GoogleカレンダーとGoogle Chatの連携も便利です。Googleカレンダーで相手や自分の予定をシームレスに連携し、会議の予定を入れられます。
 

いちいち参加者一人一人に予定の有無を聞かなくても、あらかじめ全員が空いている時間を指定できるので、会議の予約もスピーディーに可能です。
 

会議室の自動予約やファイル検索などAI関連の機能が魅力

 

Googleは、これまで蓄積してきたAI関連の技術に定評があります。チャット内容による会議室の自動予約機能やファイル検索などの機能にはGoogleならではの優位性があり、Slackにはない魅力です。
 

これから機能追加されていく中でAI関連の機能がさらに充実すると、Google Chatの優位性として育っていくでしょう。
 

G Suiteユーザーなら無料で利用できる

 

Google ChatはG Suiteユーザーなら無料で利用でき、経費が節約できる点がSlackと大きく違う点です。
 

Slackは無料版もありますが、社内に導入するにはビジネスに適した機能を備えたエンタープライズ用のプランを使わないと、場合によってはとても不便になります。G Suiteを既に全社で利用している企業なら、選択肢として考えたいビジネスチャットです。
 

Slackの優位点3つ

それでは、SlackがGoogle Chatに比べて優れている部分も3点紹介します。

  • ・ワークスペースを複数作って互いにやり取りが可能
  • ・botが豊富で拡張性が高い
  • ・外部サービスとの連携が豊富

こちらも順番に見ていきましょう。
 

ワークスペースを複数作って互いにやり取りが可能

 

Slackは、複数のワークスペース(Google Chatではドメイン)を統合して管理できます。Slack Enterprise Gridを導入する必要がありますが、大規模な組織でもビジネスチャットを利用できる手段が用意されている点は、Google Chatに比べて大きなアドバンテージと言えるでしょう。
 

botが豊富で拡張性が高い

 

すでにさまざまなbotが世に出ていて拡張性が高い点も、SlackがGoogle Chatに比べて優位な点です。
 

Google Chatでは、サードパーティがbotを開発できるようにしていますが、これからどれだけ魅力的なbotが開発され、ビジネスがよりやりやすくなる環境が整うかは不透明で、今後の課題だと言えるでしょう。この点で、Slackの優位性はまだまだ強そうです。
 

外部サービスとの連携が豊富

 

Slack最大の魅力とも言えるのが、外部サービスとの連携が豊富な点です。TwitterやInstagramの情報をSlackの特定チャンネルに流したり、Googleカレンダーに予定を入力したりとさまざまなことができます。
 

この柔軟性があるため、Slackは多くの人に受け入れられ、使われるようになってきたと言えます。
 

Google ChatはGoogleのサービスとは親和性が高いですが、他の外部サービス連携についてはまだまだです。どのような形で外部サービスと連携させていくのかについては、これからの課題でしょう。
 

これからの機能拡張に期待したいGoogle Chat

現状では、先発であるSlackの方が機能的にも豊富で、認知度も高いことは否めません。Google Chatはビジネスに利用できる最低限の機能を備えている状態ではありますが、ビジネスを円滑にするための機能はまだまだ必要な状態です。
 

ただ、最低限の機能はそろっているので、G Suiteを社内で利用している企業なら無料で使える点は大きな魅力でしょう。これからどこまでGoogleが本腰を入れて機能を充実させていくのかについて期待したいところです。
 

まとめ

Google ChatとSlackの機能比較について簡単に紹介しました。
 

Slackは先発のビジネスコミュニケーションツールとして優れた点が多く、Google Chatはまだまだこれからの機能追加に期待、という状態です。ただ、G Suiteを既に導入している場合はメリットが大きいので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

Google Chat連携でオフィスDX

・リモートワーク環境が整わず、出社しなければいけない従業員がいる
・社内をフリーアドレスにしたいけど移行できずにいる
来客対応がアナログなまま効率化できてない
経団連が発表した「来訪者履歴」が自動で取れていない
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