1万社がLINEWORKSを導入した理由とは?

2018年2月、LINEWORKSを導入した会社は1万社を超えるという発表がLINE社からありました。LINEWORKSを導入した会社は、どのような理由で導入に踏み切ったのでしょうか。本記事では、LINEWORKSの導入理由について多く見られるものを説明し、導入事例も紹介しますのでご覧ください。

 

LINEWORKSの導入理由3つ

 

LINEWORKSの導入理由について、詳しい統計は発表されていませんが、導入理由としてよく挙げられている理由を3つピックアップして紹介します。

 

・スマホでフル機能使える

・セキュリティトラブルになり得るシャドーITの対策

・教育の必要なし!使いやすいツール

 

順番にもう少し詳しく見ていきましょう。

 

スマホでフル機能使える

 

LINEWORKSはスマホでの利用をメインとしているため、スマホで何でもできる点が魅力です。ビジネスに必要なファイルやスケジュールも簡単に共有できます。他のビジネスチャットではPC版をメインにしているものが多いため、その点が大きく差別化できている部分といえるでしょう。

 

セキュリティトラブルになり得るシャドーITの対策

 

シャドーITとは、会社の従業員が、会社の管理下にないIT機器を業務に使っている状態を指します。この状態では、情報漏洩も起こりやすく危険な状態です。LINEは使いやすいため、このシャドーITに使われることの多いツールでもあります。

 

LINEWORKSを使うと、トークの内容など会社側で管理できるようになります。クライアントなど社外の人とのやり取りはこれまでのようにLINE上で可能な状態です。このシャドーIT対策を、LINEWORKSの導入理由に挙げている企業も多く見られます。

 

教育の必要なし!使いやすいツール

 

LINEWORKSは、多くの人が広く使っていてなじみのあるLINEと同じインターフェースを持つビジネスチャットなので、社内にも浸透しやすいという点も大きな導入理由です。

 

いくらよいツールを導入したとしても、使われなければ意味がありません。LINEWORKSはその心配が少ないビジネスチャットとして受け入れられているのです。

 

LINEWORKSの導入理由としてよく見られる理由を紹介しましたが、次に実際の事例でも導入理由を見てみましょう。

 

LINEWORKSを使っている企業の導入理由

 

各企業がどういう理由でLINEWORKSを導入したのかについて、具体的に導入事例をいくつか確認しましょう。

 

・使いやすさが決め手:あすか製薬株式会社の事例

・外回りの社員が多くシャドーIT対策に:協和テクノロジィズ株式会社の事例

・常駐社員との会話改善:ピーティーエス・コンサルティング・ジャパン株式会社の事例

 

それぞれの導入事例をもう少し詳しく見ていきましょう。

 

使いやすさが決め手:あすか製薬株式会社の事例

 

LINEWORKSの導入理由として一番多いと思われる「幅広い世代になじみがある・名前だけでも聞いたことがある」ツールだからという導入理由を挙げているのは、あすか製薬株式会社です。

 

どんなによいシステムでも使われなければ意味がない、という点は確かにその通りではないでしょうか。

 

また、導入時には、内勤者の中で情報発信の起点となる人を中心に、営業部門の人に広がるような形で社内での普及を目指した結果、導入して3週間で9割のユーザーがアクティブになるという順調な結果となったそうです。

 

外回りの社員が多くシャドーIT対策に:協和テクノロジィズ株式会社の事例

 

協和テクノロジィズ株式会社は、現場で打ち合わせをするために外回りの社員が多く、内勤の社員とは電話が唯一の連絡手段になっていた点が導入前の課題でした。

 

また、SMSは会社で管理できない「シャドーIT」状態になっていたため、この状態を解消するためLINEWORKSを導入したのだとか。

 

LINEWORKSを導入した結果、これらの問題は解消して、内勤者と外回りの社員とのコミュニケーションはスムーズになり、そのやり取りも会社で管理できるようになりました。

 

常駐社員との会話改善:ピーティーエス・コンサルティング・ジャパン株式会社の事例

 

ITインフラ関連のコンサルティング会社であるピーティーエス・コンサルティング・ジャパン株式会社。顧客先に常駐する社員が大多数で、常駐社員は内勤の社員との会話が少なくなり、帰属意識が薄れがちな点が導入前の課題でした。

 

この課題を解決するべく内勤者と常駐社員との会話に役立てたい、そして教育がほぼ不要というメリットが、LINEWORKSの導入理由です。

 

導入の結果、常駐社員とのコミュニケーションが格段にスムーズになり、何か問題があった時もすぐに動けるという点もよくなった点として挙げられています。

 

LINEWORKSを実際に運用している企業の導入理由は、基本的に「すぐ使える」という点がベースにあり、その他はそれぞれの企業が抱える社内コミュニケーション上の問題を解決できるという確信があって導入に至っています。

 

LINEWORKS以外にも有名なビジネスチャットはいくつかありますが、LINEWORKSが他のビジネスチャットと比較して優れている点はどこにあるのでしょうか。LINEWORKSの導入理由をさらに深く探るために見ていきましょう。

 

LINEWORKSが他のビジネスチャットと比較して優れている点

 

チャットワークと比べて機能が豊富

 

有名なビジネスチャットのひとつとしてチャットワークがあります。LINEWORKSがチャットワークに比べて優れている点は機能の豊富さです。

 

チャットワークにはないスケジュール共有機能やアンケート機能など、使い方によってはコミュニケーションがさらにスムーズになる機能がLINEWORKSにはあります。

 

Slackと比べてとっつきやすい

 

IT系の開発者には大人気のSlackは、今かなり利用されているビジネスチャットです。開発部署がある会社は、そこから広がって全社的に使っている場合も少なくありません。

 

しかし、開発部署には人気のSlackですが、その他の部署の人たちとは親和性が高いとは言い難いインターフェースが弱点です。慣れの問題ではありますが、教育コストがかかるため、導入後も使っていない部署(外部との接触が多い営業部門というパターンが多い)にはあまり浸透しないという例も散見されます。

 

また、BtoCのコミュニケーションが多い会社ではLINEWORKSがどうしても強く、Slackは浸透しにくいでしょう。特に、エンドユーザーとの対話にビジネスチャットを使いたい場合は、LINE以外は障壁が高めです。

 

ここまで見てくると、LINEWORKSが一番よいように感じるかもしれませんが、LINEWORKSにもデメリットはありますのでその説明もご覧ください。

 

LINEWORKSに弱みはないの?

 

ビジネスチャットとしてLINEWORKSを見た場合、弱みとしては以下の2点が挙げられます。

 

・既読表示はかえって業務の支障になる可能性あり

・タスク管理が標準搭載されていない(サードパーティ製の部品はある)

 

LINEWORKSの魅力ともいえる既読表示ですが、他のビジネスチャットでは敢えて表示していません。既読表示がかえってコミュニケーションへのプレッシャーとなり得るためです。

 

また、タスク管理が標準搭載されていない点も気になります。サードパーティ製のタスク管理部品はありますが、タスク管理はビジネスチャットとしては標準装備してほしいところではないでしょうか。

 

まとめ

 

LINEWORKSの導入理由について、よく見られる理由3つや実際の事例にみる導入理由、さらに他のビジネスチャットとの比較について説明しました。他のビジネスチャットとの比較により、LINEWORKSの優位性や足りない点が分かり、自社に導入するかどうかを検討する材料になります。

 

自社にもLINEWORKSを導入するかどうかを検討しているなら、ぜひ本記事の情報も参考にしてください。

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